※DISC 10を除き、本商品はゲーム中の楽曲を新たにデジタル録音し収録したものになります。過去の『R-TYPE』関連CDの内容とは仕様が異なる曲がございます。
※テーマソング及びテーマソングを含む楽曲は収録しておりません。
※音声演出時BGMは、元となる音源が現存するもののみの収録となります。
※ハイレゾ音源版(特典ダウンロードコード)にはCD収録の全曲が収録されます。
※記載の製品名等は各社の登録商標または商標です。
クラリスショップ特典
"R-9 & FORCE: 2 PIECES MAGNET"
クラリスショップオリジナルの限定特典として、『R-TYPE』シリーズの象徴ともいえる自機「R-9」と「フォース」のアクリルマグネットが付属。着脱ごっこができる2ピースタイプです。日常使いの中で“人類、NO FUTURE!”な世界観をお楽しみいただけます。
すべての『R-TYPE』ファンに捧ぐ、珠玉の音楽集
『R-TYPE』。それは1987年にゲームセンターに登場した伝説的シューティングゲーム。生命と機械が融合した異形のSF世界。“タメ撃ち”する最強兵器「波動砲」のカタルシス。緻密なパターン構築により美しく洗練されていく攻略のダイナミズム──。『R-TYPE』はプレイした者に忘れられない記憶を与え、国内外問わず大ヒットを記録。後に続く世界中のゲームに多大な影響を与えました。
その輝ける記憶と共にある『R-TYPE』歴代シリーズを彩り奏でた素晴らしい楽曲群が、高品質デジタル録音で蘇ります。メインシリーズのBGMはもちろんのこと、バラエティ豊かな国内移植作品・派生作品のサウンドの楽曲も収録。さらに、ブックレットにはシリーズ作曲者のインタビューも掲載。パッケージイラストは初代『R-TYPE』グラフィッカー・Akio先生による描き下ろし!
待望の最新作『R-TYPE FINAL2』(発売:株式会社グランゼーラ)を目前に控え、全世界のシューティングゲームファンの注目が再び『R-TYPE』に集まる2021年。『R-TYPE』シリーズの永久保存盤とも言うべき音楽集が登場です。
Akio先生からのメッセージ
ドブケラドプスとの邂逅
Akio(R-TYPE、R-TYPE II、GALLOP グラフィック担当)
私にとっては思い入れの強いドブケラドプスを描く機会をいただいたので、どんなドブケラドプスを描こうかなと悩みに悩みました。よく見ると露出した機械の部分からのびるパイプの先に四肢らしきパーツが繋がっているのが分かります? 皆さんをびっくりさせようと四肢を描き加えてドブケラドプスの完全体をお見せする方向で進めていたのですが、やはり、不完全ゆえの魅力や怖さが良い感じのドブケラドプスですから、いつもどおりのドブケラドプスとなりました。緑色の液体に浸かり、チューブから輸液中で表皮が赤く染まるのもこれからという、ただいま調整中といった感じです。
34年ぶりに描くドブケラドプスは感慨深いものがありますね。ドブケラドプスとの関係は結構長くて、今回また再会できましたし50年以上の付き合いになるんじゃないでしょうか。50年というと計算が合わない感じですが、ドブケラドプスはアイレムで生まれたんじゃなくて、私の実家で生まれていたんです。どういう事かというと、私が子供の頃に考えた敵性なんですね。4歳くらいだと思うんですが、暇さえあればチラシ広告の裏に落書きしてる子だったんで、そのチラシ広告を糊で繋ぎ合わせ、STGっぽい土地、敵性、ギミックを描いて遊ぶのがマイブームだったんです。そのマップに度々登場していたのが後のドブケラドプスというわけです。その頃のドブケラドプスは皆さんご存知のエイリアン・ウォーリアー似の彼ではなく、ウルトラ怪獣をオマージュした物が多かったと思います。形こそ違えどR-typeのドブケラドプス同様、次のステージの入り口を護っていたり、お腹から顔を出したり更にグロい表現もあったような気がします。5歳になる頃にはマップを作るのにも飽きてボール紙でジャイアントロボばかり作ってたと思います。
そうこうして十数年が経ち、就活もせず、ゲーセンで日々ビックバイパーの操縦桿を握りバクテリアンと戦っていた頃。当時のSTGのボスは強いんですが大半が小さくて登場した時の威圧感がなくてなんか寂しかったんです。小さいといえば、スペランカーをお手伝いする機会があって、可愛いコウモリみたいな敵を描けと言われたんですが、ここは小さい敵より大きい敵が良いなと思ったので勝手にサイズを倍にしてクトゥルフみたいなキャラを描いたら、気持ち悪くて大きすぎる! 即ボツを食らった事がありました。そんな話はどうでもよくて。なんでドブケラドプスみたいな大きいボスが出てこないんだろうと悶々しておりました。なので、早くシューターの皆さんに巨大なボスをぶつけたかったんです。早くやっつけないとプレイヤーが圧死するなんてゲーセンでギャラリーも大盛り上がりするだろうなと胸躍りました。
4歳の頃から何度もイメージファイトを繰り返しているドブケラドプスはゲーム・デザインのABIKO君にもすぐ受け入れてもらえたんですが、波動砲についてはなかなか首を縦に振ってくれなかったんですよ。強力なパワーアップも用意してますし、ゲーム全体のバランスを設定するのがすごく難しくなるのは理解できるのですが、溜め撃ちは絶対ゲームが面白くなる要素なので私としては何としても採用してほしかったので、頼む! 頼む! と駄々っ子のようにお願いした記憶があります。丸腰のR-9が弾幕をかいくぐりながら我慢して我慢して間一髪ウィークポイントめがけて発射するってカッコいいじゃないですか。いずれ他社からも溜め撃ちは絶対出てくると思っていたので、溜め撃ちを最初にゲームにしたのはR-type! ってのが欲しかったんです。ゴンドランは、ABIKO君もこういうの好きそうなので何の問題もなく採用してもらいました。アイレムの面接でドブケラドプス、波動砲、ゴンドランのネタを披露した時、鼻で笑われてガッカリしたんですが、R-typeは、今も皆さんに愛され続けているゲームだと実感できて嬉しい限りです。
子供の頃に描いた落書きを大人になってゲームに実装する事ができたという夢のようなお話です。