※画像はイメージです。実際の商品とはデザイン・仕様が異なる場合がございます。
◆コメント
『P-47ⅡMD』の御発売、おめでとうございます。メインビジュアル作画のオファーを頂いた時は非常に光栄でした。
ゲームを拝見させて頂いたところ、制限のある中で最大限効果的な画面作りをしている当時の開発者の方々の熱量に大変感銘を受けました。
それに倣い今回のイラストも、“パッケージを目にする一瞬”という制限時間の中で心を掴むような絵でありつつ、細部に気付く程作者の熱量が深く刺さる。そんな遊び心のある絵作りを目指しています。
あくまで解釈の一つですが、絵を読み解くヒントを幾つかお伝えします。
撃破されたボス級敵機からビーム兵器が乱射される構図は、ゲームの世界観が正史とは異なった歴史軸にある事を表しています。
また、制御不能に陥った稲妻型の異常放電ビームは、イラストの勢いを演出しつつP-47の愛称「Thunderbolt」の暗喩とも取れます。
ボスを攻略し一見平和が訪れたようにも見える背景の朝焼け空の向こうに小さく編隊の機影が見えます。
主人公機と同じ向きに飛ぶこの編隊は味方のようにも見えますがアップで見るとその形は....正史の日本海軍機のオーソドックスな編隊構成は3機、米軍の構成は4機。機影は援軍ではなく打ち漏らした敵の追手かもしれません。
大ボスを倒しても戦いは終わらない、続編を想起させる絵に感じて頂けたでしょうか?
◆プロフィール
1972年秋田市生まれ。
アニメーション背景制作の経歴を経てイラストレーションアーティストとして活動。
模型メーカー株式会社ハセガワ専属で艦船や航空機プラモデルのボックスアートを描く仕事を機軸としている。
代表作:ハセガワ ワールドサイエンスシリーズ しんかい6500 / 局地戦闘機 震電 『ゴジラ-1.0』 劇中登場仕様 など